小林の備忘録

埼玉在住のアラサー平社員。好きなエンタメとか、日々の事とか。

5分レビュー:マイ・インターン(洋画 2015年)

 ロバート・デニーロアン・ハサウェイの二人が主演のヒューマンドラマ映画「マイ・インターン」。働くすべての人にお勧めしたいこちらの映画について紹介します。

 

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概要

ジャンル:ヒューマンドラマ

上映時間:121分

監督:ナンシー・マイヤーズ

出演:ロバート・デニーロアン・ハサウェイ

 

あらすじ

成功と苦悩

自分一人で起業した会社が2年足らずで従業員200人以上の人気アパレル企業に成長、夫と娘と幸せな3人暮らし、主人公のジュールズ(アン・ハサウェイ)は世の30歳前後の女性が描く理想のような人生を歩んでいた。
しかし会社の急成長ゆえ社内ではトラブルや長時間の残業が頻発。ジュールズ自身もてんてこまいの日々を送る中、会社の株主たちから外部のCEO招へいを打診される。自分で立ち上げた会社のトップを誰かに譲ることにためらいを持つジュールズは、その打診を受け入れ切れない中、外部CEO探しを進めていた。

ベンの入社

そんな中、ジュールズの会社にベン(ロバート・デニーロ)が入社。ベンは定年退職後の暇を持て余す生活に嫌気が差し、近所の企業にシニアインターンを申し込んだのだった。元々老人が苦手なジュールズは最初ベンを相手にしないが、ベンの真摯な姿勢に触れ次第に心を開いていく。

ジュールズの危機

ベンの助言により、ジュールズはじめ会社の面々は徐々に仕事に落ち着きを取り戻していた。しかし外部CEO探しは難航。さらにジュールズの夫に不倫疑惑が浮上し、仕事と家庭両面でジュールズに危機が訪れる。この状況下ベンが彼女にかける言葉とは、そして彼女が取る選択とは、、、

見どころ

①職場で見習いたいベンの人柄

この映画の最大の見どころは、なんといってもロバート・デニーロ扮するベンの人柄にあります。
入社してすぐはジュールズにうっとうしがられ、雑用係以下の仕事(衣服の洗濯など)しか任せてもらえません。それでもベンは腐らず、どんな仕事にも笑顔で真摯に取り組みます。そんなベンの姿を見て、ジュールズは徐々にベンを会社の一員として認めていきます。恥ずかしながら自分は会社でぞんざいに扱われるとふてくされてしまう事があるのですが、このベンの姿勢は見習わないと、と思いました。

また、ジュールズ以外の同僚もベンの経験値を頼りに様々な相談を持ち掛けます。仕事の進め方から彼女との仲直りの仕方まで幅広く相談される中、ベンはどんな相談に対してもしっかり聞き、そしてそっと背中を押すようにアドバイスをします。同僚はベンの半分も生きていない若者ばかりの中、普通であれば自分の意見を押しつけてしまいそうな所ですが、ベンはあくまで相手をリスペクトして対話します。まさに「年長者はかくあるべし」といった感じではないでしょうか。
自分はまだ20代ですが、将来老人となった際は、ベンのような姿勢で若者に相手できるようになりたいと思います。

②ベンと仲間たちのアドベンチャー

物語中盤のちょっとしたアドベンチャーも見どころの一つ。ベンと仲間たちはジュールズと彼女の母との間で起きたトラブルを救うため、ジュールズの母の家に不法侵入します。セキュリティシステムの穴を抜け任務を遂行しようとする一行の様子は、本来ハラハラのはずなのにどこかゆるい雰囲気。そのどこか抜けた不法侵入劇にニヤニヤする方も多いのではないでしょうか。
ベンは70歳にして前科一般となってしまう訳ですが(劇中では捕まりません)、自分もこの中に混ざりたい、と思いながら観ていました。

③仕事と家庭の両立、理想と現実のギャップ

会社の急成長により現場は混乱し崩壊寸前。ジュールズの仕事も多忙を極めます。この状況を見かねた会社の株主たちは、経営体制を建て直すために外部CEOの招へいを提案します。上手くいってないのはわかってるけど、でも自分の立ち上げた会社を誰かに譲りたくはない。理想と現実の間でジュールズは苦悩します。
また、彼女の仕事を支えるため主夫となった夫も、自分の仕事ができないことに不満をため、多忙なジュールズを尻目に不倫をしてしまいます。

仕事に家庭に上手くいかない毎日の中、ベンは彼女を引っ張るでも否定するでもなく、そっと支えるように寄り添います。外部CEOに会社を譲るのか、夫との関係は元に戻せるのか、ジュールズが最後に取る選択とベンがかける言葉とは。
家庭との両立や理想と現実とのギャップなど、仕事に悩む人・頑張ってる人には必ず共感できるような内容ですので、この辺りも注目してもらいたいです。

まとめ

ベンの仕事に取り組む姿勢や、理想と現実のギャップに苦悩するジュールズの姿など、働く人が様々感じる部分があるこの映画、お休みの日にぜひご覧になってみてください!